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2013年11月

◆朝日新聞の好きな四字熟語ランキングによると、第一位は、一期一会。これは圧倒的人気で、他のアンケートでもベスト3には入っている。第二位は、七転八起。第三位、温故知新。第四位、一所懸命。第五位、質実剛健と続く。

◆「好きな言葉は何。」の質問に、有ると答えた人は、四字熟語・古典派とセリフ派に大抵分かれる。四字熟語・古典派は儒家・道家等に習う例が多く。セリフ派は、コミック・映画・歌詞等の例が増えている。また、以外に多いのが「好きな言葉など考えたことがない派」だ。

◆好きな言葉のある人達がいつもその言葉を思い、判断材料にしている筈はないから、有る無しが大きく影響することはないだろう。ましてやその意味を問わず、カッコ良さや語呂で選んだとすれば、然したる値打ちがある筈はない。

◆生きることは、出会いや経験の繰り返しだ。それは貴重な価値観や得難い言葉に出会うチャンスだと云える。そのチャンスをものにして価値ある言葉を手にした人は、時に励みに、時に戒めとして、胸に刻みバックボーンを育むのだろう。そんな人を羨ましく思う。

◆周囲の人の気持ちを敏感に捉える。感動する。「感受性」は年齢とともに鈍化する。新たな価値観は過去の価値観の否定になることがある、失うものがあるから臆病になる。人の進歩を阻害するのは内なる自分といえる。更なる一歩を踏み出すため、チャンスを見失わない「感受性」を持ち続けたい。